金華山(宮城県石巻市)
金華山(きんかさん)は、宮城県石巻市の太平洋上に浮かぶ島である。人口は5人。
これは全員が後述の神社の神職であり、他に一般の居住者はいない。対岸の牡鹿半島との間に内海「金華山瀬戸」がある。
観光
金華山灯台
金華山灯台は点灯から140年以上経過している宮城県内で最も古い洋式灯台。
金華山黄金山神社
金華山は、島全体が黄金山神社の神域となっており、地場の信仰の対象として有名。恐山、出羽三山と並ぶ「奥州三霊場」に数えられている。「三年続けてお参りすれば一生お金に困ることはない」という言い伝えがあり、参拝客を集めている。また、神の使いとして保護されている多数の鹿が生息しており、毎年10月第一、第二日曜には鹿の角切りの神事が行われる。参集殿は来島者唯一の宿泊施設となっている。
初巳大祭
初巳大祭は黄金山神社で行われる雄大な行事で、弁財天の神使が蛇(巳)である事に因む祭儀。毎年5月に開催され期間中の日曜日には神輿渡御(みこしとぎょ)が行われる。
地理
黄金山神社
金華山は、島全体が黄金山神社の神域となっており、地場の信仰の対象として有名である。恐山、出羽三山と並ぶ「奥州三霊場」に数えられている。「三年続けてお参りすれば一生お金に困ることはない」という言い伝えがあり、参拝客を集めている。また、神の使いとして保護されている多数の鹿が生息している。毎年10月第一、第二日曜には鹿の角切りの神事が行われる。恋愛成就に効果があると言われる相生の松がある。
鮑荒崎
金華山の南東には鮑荒崎(あわびあらさき、蛇穴崎とも)と呼ばれる岬がある。岬には海上保安庁の金華山ヘリポートがあり、その南には金華山灯台が置かれている。
環境
島全域が山であり、最高点は445m。山頂には 二等三角点(点名「金華山」)が設置されている。平地はほとんどない。神社付近を除く大部分が国有地である。古くから信仰の島であり、1979年には南三陸金華山国定公園として指定がされ、2015年には三陸復興国立公園へ編入されたため、手つかずの自然が多く残されている。
植生は、ブナ・モミ・マツなどが多い。固有種である金華芝が自生する。1980年代ごろからマツクイムシの被害が目立ち始め、島の南部では壊滅的な状態となっている。抜本的な対策が求められているが、シカやサルの保護のため薬剤散布が難しいというジレンマを抱えている。また、増えすぎたシカの食害によって若い木が育たず、世代交代が出来ず巨木は多いが、その巨木でさえ枯れたり倒木しているものも見受けられる。一部では草原化しつつあり、森林崩壊の危機が指摘されている。森林を回復させる目的で、後継樹育成のための防鹿柵(ぼうろくさく)設置や、マツクイムシに対する抵抗性を持ったマツの植樹が行われている。
この地域にはニホンヒキガエルが生息していないため、ここに生息するヤマカガシはヒキガエルを捕食して得られる頸腺毒を持たない。
2011年の東日本大震災による巨大地震と大津波では、金華山桟橋の港湾施設が甚大な被害を受け、黄金山神社に至る参道や島南西部の道路が一部崩落した。
アクセス
女川桟橋(女川町)発の女川-金華山航路と鮎川港(石巻市)発の鮎川-金華山航路で渡航する。以下の3社が運航する定期観光船のほか、不定期観光クルーザー・海上タクシー等での渡航も可能である。金華山桟橋では、国内の汽船乗り場で唯一の宝くじ窓口販売がある。
潮プランニング(女川航路・2008年12月再開通)
金華山観光クルーズ(鮎川航路)
シードリーム金華山(鮎川航路)
女川桟橋まではJR石巻線女川駅より徒歩5分、もしくは石巻駅前から渡波駅前経由女川・指ヶ浜方面行きミヤコーバスで女川海岸下車。女川-金華山航路所要時間35分。
一方、鮎川港までは石巻駅前から渡波経由でミヤコーバスによる鮎川行き路線バスが運行しており、所要時間1時間15分。鮎川-金華山航路所要時間25分。
出典:Wikipedia
画像「牡鹿半島より望む金華山」:Kumamushi – took by the author, CC 表示 3.0, リンクによる
画像「金華山登山道5月16日」:Junpei Satoh – 自ら撮影, CC 表示-継承 3.0, リンクによる