荒浜小学校震災遺構(宮城県仙台市若林区)
荒浜小学校震災遺構(仙台市立荒浜小学校)は、1873年から2016年まで宮城県仙台市若林区にあった公立小学校である。校舎は2011年の東日本大震災で被災し損傷。2017年5月より震災遺構として公開されている。
概要
仙台市の東部に位置する田園地帯であり、東に貞山堀や深沼海水浴場がある。
校舎建物は鉄筋コンクリート4階建て。1979年に東側の一部が建てられ、1989年に西側に増築された。
2011年の東日本大震災では津波で2階まで浸水。2013年に劣化状況が調査され、耐震基準を満たすための壁が設置されたほか、内外壁のひびに補強用の樹脂を注入する工事が行われた。
2016年3月に閉校となった。
所在地
宮城県仙台市若林区荒浜字新堀端32-1
東日本大震災と閉校
2011年3月11日の午後2時46分、生徒の下校時間に東北地方太平洋沖地震が発生し、荒浜地区も強い揺れに見舞われた。児童と避難してきた住民は、津波に備えて4階と屋上に移動した。午後3時55分に津波が押し寄せ、4階建て校舎の2階までが濁流に呑まれた。上の階に被害はなかったが、周りは水没した。避難した人々はその日の夜から翌日にかけて、自衛隊のヘリで救出された。
この東日本大震災で地区は甚大な被害を受け、校舎も使用できなくなり、東宮城野小学校で授業を再開した。その後も学区内のほとんどが災害危険区域に指定され、児童数の減少が続いていたことから、2016年3月をもって閉校し、近隣の七郷小学校への統合が決まった。
出典:Wikipedia
画像「荒浜小学校(2021年8月)」: , CC 表示-継承 4.0, リンクによる
画像「津波浸水高」: , CC 表示-継承 4.0, リンクによる