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あつみ温泉(山形県鶴岡市)

Atsumi-spa-atsumi river.JPGあつみ温泉「温海川」

 

あつみ温泉(あつみおんせん)は、山形県南端部を流れ日本海へと注ぐ、温海川沿いに湧出していた温泉である。ただし、近年は掘削した井戸からポンプアップして温泉水を得ている。なお、旧来の温海温泉と書く事例も見られる。温泉水が温海川を通して海へと流れ込み、その海を温めていたために「温海」と命名された。

泉質
源泉井の場所は、標高22 mから32 mの温海川沿いであり、源泉井によって泉質は異なる。2020年現在は、3つの源泉井を使用中であり、集中管理の下でポンプアップして、各温泉施設へ給湯を行っている。なお、山形県は日本の中では比較的、高温泉の比較的多い地域であり、山形県の温泉の源泉の半数近くが、高温泉で占められている。あつみ温泉の源泉も高温泉である。源泉井での温度は51.5 ℃から72.9 ℃、pHは7.5から8.3と差が見られる。泉質も、泉源によって異なる。

温泉地
温海岳の西、矢矧山の北、温海川の河口から見て、約2 kmの場所の川沿いが温泉地である。

温泉街を流れる温海川沿いを中心に旅館が7軒存在し、山形県道44号線沿いには木造3階建ての老舗旅館が並ぶ。この温海川沿いを中心に、多数の休憩施設を設置したりと整備が進められた。なお、温海川沿いの市道は、国土交通省の「くらしのみちゾーン」の登録、「スーパーモデル地区」の指定を受け、歩行者優先の道路として整備された。また、温泉街の中心部には足湯も3箇所整備された。

共同浴場は温泉街に3箇所にあり、管理協力金300円で誰でも入浴が可能である。日帰り入浴は、共同浴場および温泉旅館[5]で可能だが、特に旅館は事前の確認が必要である。

共同浴場
下の湯
温泉街の入り口にある。公衆浴場の中では最大規模で、円形の浴槽も備えている。
正面湯
温泉街の中心にある。朝市開催場所に近い浴場。
湯之里公衆浴場
温泉街再奥部にある古びた浴場。下の湯と正面湯が日帰り観光客の利用が多いのに比べ、こちらは地元客中心。

足湯
温泉の新しい形として足湯が日本で注目され始めると、あつみ温泉でも温泉情緒を演出し、観光客をもてなす手段の1つとして足湯の設置が行われた。

温泉街の中心部、道路の真ん中に整備された「あんべ湯」
足湯カフェChittoMotchéに併設され、飲食物の提供も受けられる「もっしぇ湯」
温海川沿いに設置された「もっけ湯」
これらの名前は、それぞれ庄内弁で「案配(あんばい)」「面白い」「ありがとう」を意味する。

公園
あつみ温泉ばら園
温泉街の高台に位置し、90種約3000本の色とりどりのバラが、例年6月から10月までの間、咲く。ばらが見ごろとなる6月には「あつみ温泉ばら園まつり」が開催され、各種イベントが開催される。
平成24年11月2日、酒井家第16代当主酒井忠良公が丹精込めて育てた「殿様のばら」231本が、鶴岡公園ばら園内の大型バス駐車場整備に伴い、酒井家ゆかりのあつみ温泉のばら園などに移植された。
令和4年9月17日、酒井家庄内入部400年と「殿様のばら」移植10周年を記念し、18代当主酒井忠久公の手により「あつみ温泉ばら園」内に「殿様のばら」が再び植樹された。

大清水公園
庄内藩の藩主が湯治に来た際に飲んだ「御清水」と呼ばれる湧水が存在する。常時約11 ℃を保つという硬質の水が湧き、その周辺をポケットパークとして整備した。

 

出典:Wikipedia
画像「あつみ温泉「温海川」」:Seaman2107 (talk) 10:16, 26 September 2009 (UTC) – my file, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

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