衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第11巻より
2018年(平成30年)11月11日 ベストグループ北関東見聞会 ②
人間はお金持ちになるために生まれたのではないのです。お金持ちになることが生まれた目的だとしたら、皆、お金持ちになっていると思います。
私は事業家時代、少しお金持ちにならせて下さいました。間違ったことをするから失敗するのです。正しいことをすれば成功させて下さるのです。
世の中の方々を見ると、サラリーマンでも立派な人生を歩んでいる方は、会社でも必要とされる方です。しかし、会社にとって必要とされない方は、間違ったことをする方です。
では、その根底はどこにあるのでしょうか。親に問題があるのです。私のような者でも、世界でも数少ない使命を頂いた一人としたら、親の教えが素晴らしかったからだと思います。そして、親の教えを信じたからです。
親の教えが間違ったら、子供の人生は駄目になります。そしてその結果、孫にもその間違った教えが引き継がれるではないですか。
父は、真田幸村のように「人生で一度受けた方の恩を忘れてはいけない。大きくなったら豊臣秀吉のようになりなさい。豊臣秀吉は貧乏だったけれど、天下統一をしたのだ」と言って、豊臣秀吉のファンでした。
父は家が貧乏でしたので小学四年までしか出ておらず、それからずっと石塔作りをしていました。そして、父は戦争から帰ってから国鉄に勤めましたが、私を育てるために国鉄を辞め、石屋さんを始めました。
私の幼少期は貧乏でしたので、夜逃げをした経験もあります。それでも父は、家にお金がなくても、お金のない方からはお金を貰わなかったのです。私はそんな父が大好きでした。
父から、「痩せても枯れても、男は男。男が間違った道に入ったら終わりや。どんなに食べられないことがあっても、男たる者は人の道を踏み外してはいかんぞ、晃弘。男は信念を貫きなさい」と教えられました。
今、このように子供に教える父親はいるでしょうか。あまりいないと思います。「晃弘、悪い人間になったらいかんで。ご飯が食べられなくても良い。でも、悪い人間になったら人生は終わりや。胸を張って生きよ」と、二歳半からずっと教えられたのです。
仏教とは仏陀の教えのことです。仏陀の教えの中には、「神仏の存在を否定する人は、一番良くない人である」と書かれているのです。仏の存在を否定することは、命を否定することと同じです。
私は、インドでは「主(しゅ)」が人間の肉体に直接入られたと言われる方から「世界の見本たるグループを創りなさい」と命じられたのです。その御(お)方(かた)は「偉大なる存在や命を否定する人は良くない人である」と仰っています。偉大なる存在や命を否定する方は、幸せになる方は少ないと思います。
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