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蔵王山(宮城県・山形県)

蔵王連峰(ざおうれんぽう)は、東北地方の中央を南北に連なる奥羽山脈の中にあって、宮城県と山形県の両県南部の県境に位置する連峰。奥羽山脈において時と場所を移しながら次々と繰り返された火山活動によって形成された複合火山群である。

玄武岩、安山岩の成層火山群の活火山であり、気象庁の常時観測対象の47火山に含まれている。火口湖である御釜や噴気口が見られる。裾野には温泉やスキー場があり、両県における主要観光地の1つである。

蔵王山の読み方
1931年(昭和6年)、蔵王連峰がまたがる宮城県の柴田郡川崎村、刈田郡宮村、山形県の南村山郡堀田村および中川村の計4村が国土地理院に「蔵王山」の読み方を「ざおうざん」で申請して、これが表記登録された。
2015年(平成27年)4月より、火口周辺警報を報道するテレビやラジオにおいて「ざおうざん」と連日称呼されたことで、「ざおうさん」の読み方に親しんでいる人々から関係諸機関に対して問い合わせが相次いだ。山形県内8小中学校の校歌の歌詞はいずれも「ざおうさん」という読みで、地元住民には「ざおうさん」のほうがなじみが深いという意見もある。また、角川書店や平凡社の地名辞典でも「ざおうさん」と読みを付けている。2017年(平成29年)6月30日の山形市議会6月定例会の本会議において、「ざおうさん」に表記変更を求める意見書が賛成多数で可決された[8]。ただし、「ざおうざん」と呼んでいる地域も一方にはあるとのことであり、同日時点で関係自治体の全てが表記変更に同意してはいない。

観光
南東北(仙台経済圏)の山岳観光地としては、近接する福島県の裏磐梯と観光コンテンツがやや似通っており、場合によっては競合関係にある。 南東北主要都市圏の内、仙台都市圏は夏季にあまり暑くならないため避暑の需要は少ないが、他の山形都市圏・福島都市圏・郡山都市圏などはフェーン現象で高温となるため、避暑需要がある。
避暑地としては、バブル景気期に高級化したホテルやペンションまたは別荘地が多く、また、湖や温泉がある裏磐梯の人気が強く、宿泊もする者も多いため客単価が高い。一方、蔵王は仙台から近いため、日帰り客を中心としており、夏季の客単価増が課題となっている。

秋季は、蔵王温泉、蔵王エコーライン沿い、三階の滝、長老湖などで紅葉が楽しめる。しかし、紅葉ポイントが分散し公共交通アクセスに難があるうえ、宮城県側では鳴子峡が最も有名な紅葉スポットであるため、蔵王では、新蕎麦などの秋の味覚との組合せで集客を図っている。

交通
宮城県と山形県に跨る道路「蔵王エコーライン」が蔵王連峰を横断している。蔵王エコーラインは全長約26キロメートルの道路で、その最高標高地点は1,600メートルである。さらに蔵王エコーラインの途中から分岐して刈田岳に至る有料道路「蔵王ハイライン」がある。ただし、これらの道路は冬季に閉鎖される。

山形県側には蔵王山麓の温泉地から山頂までを結ぶロープウェイがある。蔵王ロープウェイの山麓線が蔵王山麓駅と樹氷高原駅を結び、山頂線が樹氷高原駅と蔵王地蔵山頂駅を結んでいる。

この他に、蔵王中央ロープウェイが温泉駅と鳥兜駅の間で営業し、蔵王スカイケーブルが上の台駅と中央高原駅の間で運行している。また蔵王温泉にはバスターミナルがあり、山形市内中心部を結ぶ路線バスがここに発着するほか、夏季に刈田岳山頂とを結ぶ路線バスが、冬季に仙台駅とを結ぶ臨時高速バスが発着する。

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