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鶴岡市立加茂水族館(山形県鶴岡市)

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鶴岡市立加茂水族館(つるおかしりつ かもすいぞくかん)は、山形県鶴岡市にある、同県唯一かつ市立の水族館である。同館は旧加茂町の中心部に近い、日本海に面した岬に建っている。愛称は「クラゲドリーム館」。

概要
クラゲの展示種類は50種類以上で[3]、2008年(平成20年)にはクラゲの繁殖等を授賞理由に古賀賞を受賞し、2012年(平成24年)には種類数でギネス世界記録に認定された。また、庄内地方沖に生息する約140種類の魚などを展示し、アシカショーやウミネコの餌付けショーも行っている。

加茂港(加茂村)は江戸時代、庄内藩・鶴岡城下の外港として繁栄した。明治以降の鉄道開通でその地位から転落する中、1930年(昭和5年)に隣接する湯野浜温泉への鉄道開通を機に、同温泉の組合が加茂港背後地に当館を誕生させた。太平洋戦争中は国策の施設に転用され、戦後は県の学校の校舎に使われた。

1956年(昭和31年)に、12年間の空白期間を経て水族館として復活し、集客力は高度経済成長後期の1967年度(昭和42年度)に「21万7372人/年度」に達した。その後は凋落し始め、バブル崩壊後の1997年度(平成9年度)に「9万2183人/年度」にまで落ち込んだ。90年近い当館の歴史において、(水族館以外も含めて)組合、県、市、第三セクター、民間、市と経営母体が変遷し、その途中に営業休止も経験した。また、館長が負債の個人担保をしてまで存続させたり、市民からの寄付などの支援を受けて再開館したりと、経営上の紆余曲折も経ながら、クラゲに特化した水族館として復活。今や「50万人/年度」以上を集客する庄内地方有数の観光地となった。

広域集客装置として観光業界から注目を受けるのはもちろん、クラゲの飼育・繁殖に関する高度なノウハウを持つ(水分が多いクラゲを排水溝で吸入してしまわないように水流の強さを抑えて水を循環させる「加茂式水槽」など)。このため、海洋生物学研究者や世界の他の水族館からも注目を受けている。また、度重なる経営危機を乗り越えて大幅な業績回復を成し遂げたため経済界からも注目されており、経済誌からの取材を度々受けている。

主な施設
加茂水族館大水槽(クラゲドリームシアター)
クラネタリウム – 常時30種類以上のクラゲを展示し、その飼育、展示の種類ともに世界一数を誇る。ケサランパサランも展示されている。
クラゲプラネット – ミズクラゲ約2000匹が泳ぐ水量40トンの円形の水槽で、直径5mのアクリルガラス窓からクラゲを観察できる。
アザラシ、ペンギンプール
ラッコプール
ウミネコ餌付けコーナー
アシカショーコーナー
磯コーナー – 磯に住む生き物を展示、来館者は自由に触れて楽しむことができる。
魚匠ダイニング沖海月 – すり身状のクラゲ入りの梅肉をのせたご飯や、エチゼンクラゲを使った揚げ春巻きや焼売などのクラゲそのものを使った料理のほか、山形名物の玉こんにゃくをクラゲ形に成型した「クラゲこんにゃく」などのクラゲ料理を主に提供するレストラン。

交通
鉄道
JR羽越本線・鶴岡駅よりタクシー約20分、羽前大山駅よりタクシー約15分。
バス
鶴岡駅前より「加茂水族館経由湯野浜温泉行」乗車、「加茂水族館」下車(所要約30〜40分、平日8.5往復・土休5往復運行)。

道路
山形自動車道・鶴岡ICから国道7号および国道112号を経由して加茂地区に至り、山形県道50号藤島由良線に入る(約15分)。
日本海東北自動車道・庄内空港ICから国道112号方面へ。国道112号を湯野浜方面に入る(約17分)。
その他鶴岡西IC、三瀬IC、五十川IC(すべて日本海東北自動車道)からも20分以内。

航空
庄内空港からタクシー約20分。
バス利用の場合、鶴岡駅前行きリムジンバスを利用し鶴岡駅前で下車、加茂経由湯野浜温泉ゆきまたは油戸行き乗車。

 

出典:Wikipedia
画像「鶴岡市立加茂水族館(クラゲドリーム館)・外観」:投稿者自身による著作物</span>, CC 表示-継承 4.0, リンクによる
画像「
加茂水族館大水槽(クラゲドリームシアター)」:投稿者自身による著作物</span>, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

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